国浪とんコツ日記。

真面目に不真面目なお医者、ひゃくとんによるコツコツ便り。

ホールケーキは独りで食べると甘くない。

マイブルーベリーナイツ。

 

どもども、ひゃくとんです。

 

早速ですが、実はわたくし。

10月がお誕生月でして。

 

30歳を超えると最早、

以降のバースデーにそこまで執着してもいないのですが。

過去の記憶も相まって。

どこかウキウキで過ごしたひゃくとんでございました。

おめでと自分。

 

生誕というと。

実は妹も誕生日が近く。

たまたま実家に帰る予定があり、

実家暮らしの妹、父母と小さなお祝いをするということで、

自分も御馳走に肖ろうと馳せ参じる魂胆。

 

だったのですが。

仕事が立て込んでしまい、

到着したころには宴はお開き(´・ω・`)

 

ただ。

甘党な私を労ってか、

たまたまダイエット中の主賓を労ってか。

帰省するなり、ほとんど手つかずのホールケーキを丸ごと頂くことに。

幸せ(*´ω`*)

 

ホールケーキって、良いですよね。

 

カットケーキや洒落たものも大好物ですが。

ケーキに関しては。

大きいが正義。

 

小さな頃から、

「いつかは一人で全部食べてみたい!」

と夢見て早30年。

図らずしも他人のお祝い事で叶ってしまった(´_ゝ`)

 

もう。

イチゴの配分を気にして切り分けなくていいのだ。

もう。

ど真ん中にスプーンを突っ込んでもいいのだ。

と。

 

小さいながらも丸々と輝く生クリームの塊に、

それはそれは興奮したものです。

 

が。

実際に食べ始めると。

空しい。

 

時刻は既に23時を回っており。

父母は早々に床に就き。

当の妹もいないリビングの真ん中に。

 

綺麗なホールケーキと。

人間が独り。

 

ああ、そうか。

 

自分は、ホールケーキが好きだったのではなく。

「みんなが楽しそうにしている空間」が美味しかったのだと。

 

思い返せば。

人生でご褒美ケーキを自身に買ってあげたことなどなく。

スイーツの傍にはいつも必ず誰かがいて。

 

その笑顔に囲まれながら食べるのが好きだったんだなと。

 

悲しいことに。

既に胃袋も暴力的な量の生クリームには耐えられなくなっており。

食欲とは裏腹にフォークが進まず。

 

深夜にコソコソ食べている状況に満腹になり。

何を思ったのか。

もう一度ロウソクに火を灯すなどして。

夢が叶ったことの小さなお祝いと、

またひとつ大人になってしまった感情を恨んで、

ふいと息を吹きかけたりしたのでした(´・ω・`)

 

少しおセンチになり。

ないものねだりではあるのですが。

 

きっと自分は今後、

お金だったり、時間だったり、

色々なものを手に入れたとしても、

こんな風に、虚しい気持ちになってしまうのではないか。

 

だとすれば。

毎日辛い思いをして働いていることや、

休日返上でスポットバイトに乗じている今の生活の先に、

一体何を求めているのだろうか。

 

などと。

今更ながらに気が付き。

もっと周りの人を大切にしようと。

周りの人との「時間」を大切にしようと。

そんなことを思って過ごしました。

 

甘ったれな日々を内省しつつ。

甘くない現実と少しだけ向き合って。

ケーキを美味しく食べられる人生を探していきたいものです。

妹よ、ハピバ。