国浪とんコツ日記。

真面目に不真面目なお医者、ひゃくとんによるコツコツ便り。

UFOキャッチャーと、掴みどころのない日々。

人生の握力。

 

どもども、ひゃくとんです。

 

ここ最近。

用事のたびにスキマ時間が生まれることが多く。

小1時間あたり暇を持て余している日々を過ごしております。

 

昔はこの「暇つぶし」が本当に苦手で。

なるべくみっちりと計画を立てて行動しており。

どうしても空いてしまった場合にも、

アタフタと周辺をうろついて何をするでもなく終了していました(´・ω・`)

 

年の功か。

今では積極的にスキマ時間を作るようにしていて。

茶店に入り読書をしたり。

ひゃく散歩ならぬ周辺闊歩や、近くの公園でボーっとしていたりと。

人生の余暇をうんまく過ごせるようになりつつあります。

成長。

 

余暇といえば。

浪人時代、予備校帰りに駅前のゲームセンターに寄るのが日課で。

何をするでもなく、UFOキャッチャーエリアをうろちょろしておりましたなあ。

 

UFOキャッチャーって。

いいですよね。

 

ぬいぐるみだったり、お菓子だったり。

ディズニーチケットが当たるものまで。

 

今では、自宅に居ながら遠隔で出来るそうですが。

インターネット老人の私は、

なんだかんだ、目の前で古典的につかむタイプが好物です。

ぐわし。

 

通っていた割にはそこまで上手くなく。

やれ、端っこを狙うだとか。

やれ、三又タイプは「2鉤」だけで引っ掛けるのが良いだとか。

裏技やコツなどは知っていても。

既に家に大量に鎮座する大量のぬいぐるみ達が脳裏に浮かび。

何度泣く泣く100円玉を財布に戻したことか。

不毛。

 

調べてみれば。

最近のキャッチャーはほぼ例外なく「確率機」と呼ばれるそうで。

お金を一定額入れないと、

掴むアームの強度が強くならないように予め設定されるらしい。

 

資本主義とは実に味気ないもので。

結局はしっかりと胴元が儲かるように出来ていて。

 

小手先のテクニックや付け焼刃では太刀打ちできず。

それでも目前の円らな瞳に逆らえずコインを投入し。

 

これでは自分が獲っているのか、

或いは恣意的に摂らされているのか、

分からず。

 

往々にして。

自らがディーラーにならないことには、

本当の意味での勝者にはなれないのかもしれず。

 

そもそも。

こうした娯楽に勝者も敗者もなく、

考えること自体が無粋なのか。

 

人生がゲームだとして。

サイコロを振っているのは誰なのか。

フィロソフィー。

 

そうこうしているうちに。

約束の時間に丁度良い頃合いとなり。

本日もまた、のほほんと過ごしてしまったかなと反省しつつ。

こうした時間の使い方も楽しめるようになった自分の変化は、きっと。

 

良いものなんだろうと。

 

そう願いながら、

クリームソーダと印字されたレシートを握り締め、

レジへと向かうひゃくとんなのでした。

カランカラン!