国浪とんコツ日記。

真面目に不真面目なお医者、ひゃくとんによるコツコツ便り。

なぜ若手剣道家は年輩剣士に勝てないのか。

あんこ入りパスタライス。

 

どもども、ひゃくとんです。

 

日中は結構温かいながらも、朝晩が冷え込む季節になってきましたね。

温かくしてぜひともご自愛を。

ずんずん。

 

冷えると言えば。

ひゃくとん、学生時代は剣道に勤しんでおりまして。

この時期は着替えも練習も寒くて大変だったなあ、とか思い出してみたり。

 

剣道って。

夏は防具で蒸し暑く、冬は床が冷たすぎて足裏がひび割れるという、

意外にも室内スポーツなのにベストシーズンが限られるんですよ。

 

なにより。

いつでも臭い。

練習人数が偶数だった時の絶望感よ(´・ω・`)

懐かしみ。

 

そういえば。

文化の日に行ってきました、日本武道館

人生初の全日本剣道選手権観戦!

ばばん。

 

いやあ。

最上級の技を生で見るのは迫力がまるで違いましたね。

村上選手、初優勝おめでとうございます!

まさにお手本のような面でした(/・ω・)/

 

メンといえば。

剣道の技の中に、相面といって、

両者がほぼ同時に面を打つ、というものがあるんですが。

剣道は「心技体の一致」で技が決まるため、

単に、先に当たった方が1本!というわけでもないんですよね。

 

受け身であったり、残心であったり。

場合によっては、先に打突していても無効となることも。

 

この空気感が剣道の良さでもあり、

その曖昧さが故にオリンピック競技になり得ない所以でもあるようです。

 

ここで豆知識。

剣道の世界競技人口は推定200万人以上らしく、

柔道の300万人以上と比較してもそこまで少なくない。

武道人口が多いのは空手で推定4,000万人と圧倒的。

ちなみに競技人口第一位はバレーボールで5億人らしいです。

 

閑話休題

そんなわけで、剣の道も一枚岩ではなく。

殊に道場での練習などでは、

単純な身体能力の差だけでは測れない力量差が生まれることもしばしば。

 

不思議なのが。

バリバリの現役高校生が、

お年を召した先生に打ち負けるなんてこともしょっちゅうです。

 

筋力やスピードでは圧倒的に有利なはずなのに。

70歳を超えたおじいちゃん館長に先に打たれてしまうんですよ。

 

勿論、

動作の癖であったり、打つ前の攻防で手の内がバレて、

技の出端を狙われている、というのが答えなんでしょうが。

 

それにつけても。

年輩の有段者に手も足も出ない。

 

なんでなんだ。

 

ちょうど最近、

そんな、昔からの疑問を元同期の剣道部員にぶつけてみたんですが。

 

友『それは仕方ない』

との返答。

 

曰く。

年齢が離れすぎていると、

我々は『高齢者を棒で殴りつけている』と脳が認識し一瞬反応が遅れる。

 

「いま、おじいちゃん本気で殴ってね?」っていう良識の差で負けてるだけ。

館長は年上だから遠慮なく振り下ろせるのよ。

とのこと。

 

……。

 

その発想はなかった( ゚Д゚)

 

確かに。

面を外せば、そこにいるのは何処にでもいる元気な高齢者。

 

練習で集中し、疲労で息も絶え絶えになる頃。

館長の手元が動き、剣先が僅かにあがる。

「打たれる!」

「避け切れない、技を出さないと!」

苦し紛れに竹刀を振り回すその時。

 

(´-`).。oO(館長、今年で後期高齢者やん……)

 

ばこーん!

集中しろ!と怒鳴られながら、かかり稽古は続いていく。

 

みたいな。

 

真剣勝負に邪念は禁物ですが。

高齢者は大事にしましょう!

コテメンドウ!