「あの日、星が降った日。それはまるで」
「まるで、夢の景色のように」
『美しい眺めだった。』
さてさて。
8月26日に、私の好きなアニメーション監督である、
新海誠監督の長編アニメ最新作「君の名は。」が公開されましたね。
もちろん。
公開初日に観に行きましたよ!
わっしょい!
で。
ブロガーの端くれとして、今回も
ネタバレを全くせず
に感想を述べていきたいと思うとるわけです。
もちろん、内容には、
CMやあらすじなどから分かりうる情報以外はいっさい書かないので、
未視聴の方もご安心あれ。
多くのSNS・ブログにもあるように。
すんごい評判良いんですよね。
既に大ヒットしてる「シン・ゴジラ」を観たときや、
春に観た「リップヴァンウィンクルの花嫁」 の感想でも書きましたが。
「邦画は面白い」
と感じさせる、豊作な年で嬉しい限りです。
しかし。
私がこの映画を通しての一環しての感想は。
「不安」
この一言に尽きました。
そんな私の想いを、ひとつ。
思い起こせば、公開数か月前から。
街に出れば、そこかしこに当映画の宣伝ポスターが。
都心の電車では、声の主演である神木隆之介くんが映し出され。
作品名を見ない日はありません。
それは、テレビでもラジオでも留まることを知らず。
主題歌に合わせ、インタビューや宣伝にと、大々的に特集。
興味を持ってスタッフを見れば。
ただでさえ才能に溢れた監督を中心に。
映像業界の先鋭であるプロデューサーや、
アニメ業界では知らぬ人のいない製作陣。
声優キャストはさきの神木君をはじめ豪華出演者でかためられ、
音楽は若者の間で絶大な人気を誇るRADWIMPS。
そうなんですよ。
メディア側より、公開前から。
「大ヒット間違いなし」
という重い重圧を背負わされている気がしたんです。
「期待されている」
という、(どちらかというと「ファン待望の」という側面の強かった)今までの新海誠作品とは全く違う注目のされ方をしていたんです。
どうしても、夏のアニメ映画として観客を集めたいはずのメディア。
そんな状況下で、新鋭の新海監督に白羽の矢が立つことは仕方のないことだと思います。
しかし。
新海監督の過去作品は、お世辞にも一般受けする作風ではないんですよ。
実際、過去の作品である「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」などを
家族や多くの友人・知人に勧めてきましたが、感想は真っ二つだったんですよね。
昔からのファンであり、そのことを知っていた私は、
最新作が宣伝されている映像を見るたびに、不安でした。
「もし」
「もし、世間の求めるものと違っていたら」
「二度と監督の作品が観れなくなるのではないか」
かつて。
私の大好きだった監督たちのなかには。
ヒット作を重ねるうちに周囲の期待が高まりすぎ、
満を持して製作した大長編の興行成績が思うように伸びず、
暫く映画を作らなく(作れなく)なってしまう方が少なからず居ました。
だからこそ。
大好きだからこそ、不安だったんです。
でも。
そんな状況に、環境に、世間に。
新海誠監督は敢えて真っ向から挑んでいった。
少し脱線しますが。
タイトルの「君の名は。」につけられている「。(句読点)」。
これは、「新海作品のひとつの終着点」であるという、
監督の思いが込められている気がしてならないんです。
今までのファンへ。
これからのファンへ。
すべての映画好きへ。
これぞ新海誠の集大成である!という情熱が、
タイトルからも感じ取れました。
その空気に触れてしまったからなのか。
上映中は、本当に苦しかった。
監督としての、今の最高傑作としての気持ちが。
背景の色使い、登場人物の表情、物語の見せ方。
映像から音楽まで、そのすべてから感じ取れて。
「私の大好きな」
「世間では賛否が分かれてしまうかもしれない」
新海作品が、全力で映し出されていくたびに。
涙が止まりませんでした。
その不安は、映画を見終わった後も続きました。
でも、それは。
「こんなにも私好みの作品が、世間にはどう映るのだろうか」
というものでした。
いざ、ほかの方の感想をのぞいてみると。
興行収入でも。
大ヒット間違いなしの初動となっているようです。
私の不安は、きっとこの後も続いていくかもしれません。
でもそれは、この映画への「不安」ではなく、
過去を振り返ることの怖さや、やさしい糸の脆さにも似た、
とても前向きな想いなのだと考えています。
「君の名は。」
ひゃくとんが大好きな監督の。
渾身の大傑作です。
……なんて。
性格に合わない、真面目な内容になってしまった(笑)
それだけ。
ネット講義以上に真剣に魅入ることができ。
QBを放り出して感想を語りたくなった作品という証なのでしょうね。
映画はサイコー!!
いつもどうもです!
とんでもないパワーの台風が来とるようですね。
常に天気予報のチェックをば!