国浪とんコツ日記。

真面目に不真面目なお医者、ひゃくとんによるコツコツ便り。

読める字を書きたい。

筆, よくインク, 中国の書, 美, 芸術表現, 高い評価を受, 中国文化圏

能登半多

 

どもども、ひゃくとんです。

 


DXが叫ばれて久しい世の中。

どうしても手書きで書かないといけない書類もあり。

自分の字をまじまじと見る機会があるんですけれど。

 

汚い。

 

正直、読めないわけではない(と思う)のですが、

なんというか、30歳台にもなってここまで味のない字しか書けないとは

と途方に暮れる日々です。

 

今からボールペン講座をやっても間に合うのだろうか。

とほほ。

 

達筆すぎて読めないのも考えものですが、

ある程度のスピード感を維持しつつ

「おっ」と文字自体を読ませる熟達者と巡り合うと、

ふみを読む側としても心地よくそれはそれは嬉しいものです。

 

高校時代の同級生に。

めちゃんこに字のうまい男の子がおりまして。

やや荒削りではありましたが、男らしさの溢れる、

それでいて個性のある山岳のような文字を描いており。

 

あまりの美しさに。

終了した小テストの答案を貰って眺めたりしておりました。

 

振り返ると。

きれいな字を書く友人は決まって習字を習っていて。

かといって街中を振り返っても。

習字教室って結構なくなっているような気がして。

文字がうまい人達とはどこで交流できるのでしょうか。。。

 

そうそう。

高校の先輩で、大筆書道なる珍しい道場で鍛錬しているひとがいて。

人の高さほどある筆で書道をして、教室全体で毎年書道展も開催しており。

書道の世界の奥深さにモゾモゾした記憶があります。

 

その先輩に聞いたところ。

太い文字のほうが強弱がはっきりするから、

なるべくミリ数の多いボールペンを使うと良いよ、とアドバイスを貰い。

 

以降の人生は、クラスの友人がどれだけ細いカラーペンを使おうが、

サラサラですぐに乾く可愛いグッズを手に入れようが。

ひゃくとんだけはひたすらに1mmボールペンを使い続けておりました。

 

極まって。

人生であまりシャープペンシル成るものを使ったことがなく。

授業の板書も基本的には鉛筆という古風な学生でした。

 

話が戻って。

件の達筆少年はなんと、普段のノートをボールペンで取るという異端児で。

「消しゴムが面倒くさい」という理由で、

テスト以外は消えることのないインキで書いていたのが印象的でした。

 

当然ではありますが。

兎にも角にも丁寧に書くことを意識していないと、

どうしても速さを意識してミミズだらけになってしまい。

コンクリートで干からびるその様は決して美しいものではなく。

 

コンプレックスの裏返しでなるべくタイピングしてしまうのをぐっとこらえ。

質を求めるために量をこなすしかないと。

この年になっても奮闘する日々なのです。

するめいか!