国浪とんコツ日記。

真面目に不真面目なお医者、ひゃくとんによるコツコツ便り。

最期のひとくち。

最期の一口は、切ない。

 

どもども、ひゃくとんです。

 

年を重ねるごとに胃袋がどんどん小さくなってしまって。

大盛りを頼むのが少しずつ苦しくなってきました(;’∀’)

 

学生の頃は。

それこそ、次郎系と呼ばれるテンコ盛りラーメンも、

なんとか食べ切っていたというのに。。。

 

押し寄せる年波には逆らえず。

そのうち、食べ放題にも胸が躍らなくなるのだろうか。

ざぶーん。

 

食べ放題といえば。

私の弟は、幼き頃よりかなりの大食漢で。

家族の皆がデザートを食べようとしているときでも、

余裕でメインディッシュをお皿に盛ってきていたりしていました。

俺の胃袋は宇宙だ、てきな?

 

しかしマイブラザー。

何故か、あと一口のサイズ分が食べ切れずギブアップすることが多いんですよ。

スプーンで数口のおかず。

ギリギリ食べ残しにならないくらいの、本当に絶妙な量を残すんです。

 

祖母の影響でお残しが許されなかった私は、

人生の先輩として「あと一口なんだから頑張り給え」とエールを送るのですが。

いつも、もうこれ以上は胃袋が受け付けない、と返答。

 

これがですよ。

お肉一人前とか、お茶碗半分とかであれば。

持ってくるときに調整しなさいな、で済むのですが。

 

本当に、最後の一口くらいなんですよ。

 

しかし。

既に甘いものを食べている我々のお腹もそこまで空きはなく。

時間を置いてトライしなさいという家族にはお構いなく。

弟は毎回こういうのです。

 

「これは残しているんじゃない。」

「今まで死ぬほど食べて、どうしても食べ切れなかった最後の一口。」

「残っているのがどれだけ少なくてもこれ以上は無理だ。」

 

と。

ラストもぐもぐ理論。

 

む。

そうか。

弟は、己と戦っていたのか。

 

自分の限界に挑み続け。

苦しみながらも箸を動かし、胃袋広げ。

今の自分が受け入れられる最大限を求めた結果。

 

最後の最後に、残ってしまったものである、と。

 

確かに。

人生においても。

 

コツコツと積み上げてきたものの、

あともう一歩で叶わなかった想いや経験は多々あると思います。

 

でも。

九合目までで降りたからといって。

山頂に行けなかったからといって。

それまでの行程がすべて無駄になることなんてありません。

 

100個目だけを見るのではなく。

0個目から99個目までの努力を見てほしい。

 

弟は食べ放題を通して。

結果至上主義の世の中に警笛を鳴らしたかったのかもしれません。

 

……。

 

って。

なるかいな!

残さず持ってこんかい!!(´_ゝ`)

 

尤も、そんな押し問答も。

母親の「残したら次は連れて来ないよ(´Д`)」

のバスターコールで無理矢理胃袋に押し込めるのが常なのですが(苦笑)

 

大人になり。

とんかつ定食の最後の一切れを眺めながら。

一息置いて、水をゆっくり飲み。

当時の弟と自分を重ねるひゃくとんなのでした。