国浪とんコツ日記。

真面目に不真面目なお医者、ひゃくとんによるコツコツ便り。

【受験生必読!】 「合格体験記」の読み方、使い方。

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ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム。 

 

どもども、ひゃくとんです。

 

最近。

人生で初めて、「GU」の無人レジを経験しました。

商品を入れるだけで瞬時に精算してくれる最先端テクノロジー。

想像していた以上にスムーズで、是非とも全国に普及して欲しいです!

 

やはり。

何事も実際に体験してみることが大切ですね。

たいめいけん

 

体験といえば。

この時期になると、国家試験合格者の方々の声を聴く機会が多くなりますよね。

 

予備校のHP上だったり。

某出版社のメルマガであったり。

 

もちろん。

私が参加している「ブログ村」の医大生の皆さんも、

ご自身の軌跡について各々が熱く語っております。

 

そこで今回はこの、

「合格体験記」について書いてみようかと思います。

ずんずん。

 

これから国家試験の勉強を始めようと思ったとき。

その情報源として、無料で手に入れることができ重要な情報がてんこ盛りなものが

『合格体験記』です。

 

後輩の皆さんの中には、上記の体験記を参考にして勉強計画を立てようかと考えている方もいるのではないでしょうか(´・ω・`)

 

しかし。

 

合格体験記というものは、その「読み方・使い方」を間違えてしまうと、

かえってマイナスに働いてしまうことがあります。

 

つまり。

 敢えて、語弊があるように申し上げますと、個人的に。

合格体験記はそのまま読んでいるだけでは殆ど役に立たない

と考えております。

 

もちろん、これだけですと。

全ての6年生ブロガーを敵に回すこと

になりますので。

しっかりじっくり解説したいと思います!

 

怒りを鎮め最後までお付き合いを(´;ω;`)ウゥゥ

 

例えば。

「ひゃくとんのこれまでの歩み」を書いたとして。

 

国試浪人となってしまった方々には多少参考になるやもですが、

大多数である現役生にとっては

「8月まで実習あるんですが……」

「浪人は良いよな!卒業試験がなくって!(憤)」

となること請け合いです。

  

下記にも述べる通り。

国家試験対策というものは。80大学あれば当然、80通りの対策が講じられています。

 

ということは。

ご自身が受験生となった場合には、まず。

「直近の出身大学のOB・OGに相談する」というのが最優先かと思います。

 

国家試験に準拠した形式での卒業試験であったり。

毎週のように科目別の試験を行ったり。

そういった、それぞれの試練を乗り越えたうえで、

並行して個々人の国家試験対策に講じ、同じ環境下で国家試験を乗り切った先輩の助言よりも有用な情報はありません。

 

そうは言いつつも。

部活動や委員会へ参加していなかったり、

卒業試験がなく、自分だけで計画を立てなくてはいけない方もいることでしょう。

 

それらを踏まえたうえで。

ネット上に数多く存在する「合格体験記」をどのように読み解くべきか。

ポイント別にまとめていきたいと思います!

 

① 共通点を探す

合格体験記は文字通り、その試験に合格した人の体験談が書かれています。

 

が。

これらのまとめは、まさに”体験談”であり、

主観的な感想も少なからず含まれています。

極端な言い方をしますと。

合格者の記述にはある程度の誇張が含まれているものです(´・ω・`)

 

特に注意すべきは、

その体験記を書いている人の独自の状況・環境による体験を、

一般化(普遍化)してしまって書いていることが多々あるという点です。

 

例えば。

「私は朝型で上手くいった!受験勉強は絶対に朝にやるべき!」

という意見は科学的には効率が良いのですが、

環境によっては毎朝勉強時間を確保するのが難しい場合があります。

 

ストレスなく勉強できる環境が最も重要ですので、

直前期に試験のリズムを作る時期までは、

自分に1番合ったスタイルで継続することのほうが大切かと思います。

 

 要するに。

無理せず、縛られず、得られた情報を鵜呑みにせず。

あくまで参考意見である、というスタンスは崩さないようにするべきです。

 

と同時に。

「明らかに独創的」なものに関しては、ばっさり不採用にすることも必要かと思います。

 

合格体験記の中では。

分析後に客観化できる情報こそが貴重な情報

です。

 

そのために。

集中して読むべき箇所は、タイトルにあるように「共通点」です。

 

この共通点というのは、

自分の環境というのも勿論ですが、

「他の合格体験記との共通項」も参考になります。

 

※ ここで「国試対策は『みんなと同じ』問題」の真意についても、1つ。

 

例えば。

大学別のネット講座選択に関して、B社よりA社のほうが受講者が多いというのは。

「A社のほうが、カリキュラム的に学習しやすい大学が多い」のであって

「決して『A社のほうが受講者が多いから良い講座に決まっている』」のではありません。

 

ちまたでは、

「受講者が多いものを選択したほうが、受講していないのに差がつくのでは」

「皆が解いているのものを自分も解いていないと不安」

という意見が散見されますが。

 

400~500問もあれば、ガイドラインの疾患数から考えても、

そもそも受講講座のみで差がつくはずがありません。

 

ちなみに。直前期の最後の言葉や最後の勝利にて、

先生が言っていた言葉を信じてしまったが故に「差がついてしまった」問題もいくつかあります。

 

「皆と同じことをやろう」は

「皆と同じ問題集を解き、同じネット講座を受講しよう」という意味ではありません。

 

皆さんが会話に挙げている時点で。

「みんなが知っている」という時点で「みんながやっている対策」です。

その点に関しては安心して、貫いてください。

 

② 合格体験記を「研究」してみる

少し話題が逸れてしまったので戻していきますと。

上記の「共通点探し」をする上で最も重きをおくべきなのが、

「合格体験記の研究」です。

 

国家試験に限らず、合格体験記というものは、

ある程度書かれている内容が形式通りであり、

見る側もそれを期待して読んでいるところがあります。

 

例として。

・1年間の大まかな勉強課程と具体的な勉強量

・科目別対策法

・模擬試験の結果と推移

・実際に使用した教材とその感想

・やる気やモチベーションの維持について

・試験当日のの過ごし方

・その他気を付けていたことや失敗談

などなど。

 

そのなかから、

自分に合致した情報を取捨選択していくと、

合格体験記は非常に有用な情報源となり得ます。

 

無論、何度も申し上げている通り。

我々は「医師国家試験合格」という共通の通過点目標に対して、

なんと80通りものカリキュラムが用意されていますので、

そのあたりは検討したうえで読んでいくべきです(`・ω・´)

 

とにもかくにも。 

上記の共通項を探すために必要なのは。

「合格体験記の研究」です。

 

あまり時間を掛けず、ざっくばらんでいいので。

合格者それぞれの合格パターンを分析してみましょう!

 

ここで欠かせないのは。

自分との共通項を明確にするためにも、

自大学の合格王道パターンもしっかり把握しておく

ことです!

 

具体的には。

・実習はいつまでか

・卒業試験の時期は?留年者数は?

・国家試験合格率は?

といった客観的情報から。

 

・ネット講座選択は個別か、大学単位か

・受講の時期は?(実習、卒試とのバランスは?)

・勉強合宿や特別講義のようなものは存在するか

といった大学固有の問題まで。

 

それらを踏まえますと。

例1)夏まで実習、卒試11月、卒業留年5人、国試合格率90%

例2)6年次はほぼ実習なし、卒試8月、卒業留年10人、国試合格率85%

例3)春まで実習、卒業試験9~11月(毎週)、卒業留年20人、国試合格率95%

例4)夏まで実習、6年次卒業試験なし、国試合格率90%

 

以上の架空のデータだけから考えても、

例1大学の合格体験記は例3大学の受験生に役立つ情報は少なく、

例4大学の合格体験記は、例2大学の受験生の秋以降対策に役立つ

ことが分かってもらえるかと思います。

 

少し補足しますと。

卒業試験が国家試験と乖離していても、自大学の合格率が高いならば、

ビッグデータが物語る確率(教育)を信じるべきだと思います。

 

(大学によっては予備校とツーカーな場合もあり、卒業試験や小テストが国試浪人生の学内テスト(本科生向け試験)と同一だったりしている可能性があるためです)

 

これらのデータは同時に、

模擬試験と実際の合格率との差も説明できるかと思います。

 

端的にいってしまうと。

模試の偏差値にあまり意味はない最大の理由は、

80大学通りの勉強法が存在するから、ですもんね(*´▽`*)

 

③ モチベーションアップのための体験記も見つけよう

合格体験記というと、

通常はそこから何らかの受験勉強に役立つ「情報」を
入手しようとして読むわけですが。

 

私が過去に合格体験記から得たものは「情報」だけではありません。

 

1番に学んだことは。

「精神」であったと思っています。

 

これは、受験に向かう「テンション」や「やる気」と言い換えることができますね。


要するに。

受験に関する知識としての情報だけでなく、

そこに書かれてある苦楽のストーリーから、
これから自分もその同じ土俵に参戦する上でのモチベーションを注入してもらっていました。


やはり。

合格した人たちの言葉というのは、講師の先生から得られる言葉とは

また違う身近さとリアリティがありますもんね。
 
そこから単に「情報」だけを得るのが目的であれば、

一度読めばもう読まなくても良い体験記となってしまいますが。


「勉強する支え」を得ることも目的にしておくと、
体験記が、自分自身の勉強に対する活力そのものとなります。


体験記を何人分か読んでいくと、
「おお、この人はすんごい!」
「この人の記事を読むとめちゃんこテンション上がる!」
という人の体験記と出会うはずです。

 

そのような体験記は、

いつでもパッと読み返せるようにしておくことをオススメします!

 

つまるところ。 
これから受験生活をすごしていくにあたり、
座右の銘ならぬ

「座右の体験記」

が1つでも多いとすごく安心できますし、

勉強に向かう集中力にもプラスの影響を与えてくれます。

 

単に情報収集の意味だけではなく、
エネルギー収集のつもりで体験記を
いろいろ読んでみてください。

 

。。。

 

先輩方の言葉は、自分の成長記録として残してあるだけではなく、

ひとえに、後輩の皆さんへ少しでも役に立てればという思いがいっぱい詰まっています。

 

その迸る熱いバトンの数々をぜひとも受け取って、

がっつり自分のものにしてみてくださいね( *´艸`)

 

いつもどうもです!

毎度長くて申し訳ないです。。。


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