国浪とんコツ日記。

真面目に不真面目なお医者、ひゃくとんによるコツコツ便り。

こころの処方箋。

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連休は心を安らかに。

今日さえ頑張れば、いよいよGWというこの日。
毎度のように、雨降ってますね。
嬉し泣きでしょうか?(笑)
Twitterでも触れましたが、毎週同じ曜日に雨が降るのって、面白いですよね。
ドラマ見たいです。
早く止まないかなー。←

さて。
この前はアニメ談義ということで恥じらいもなく自分の趣味を公開してしまったので、もうひとつの趣味のお話をば。

それは。
読書。
インドアの極み!

皆さんは、最近、本読みましたか??
成人の方対象のテレビ調査によると。
1ヶ月の平均読書量は約1.3冊で、1冊も読んでいない人は全体の25%もいたそうです。
読書家の人が月に何冊も読んでいる2極化構造から考えると、半分以上の人は殆ど読書していないのかもしれないですね。

悲しい(´・ω・`)

読書、楽しいですよ?

Twitterでも一時期話題になりましたが。
スマホタブレットの普及、まとめサイトSNSなどの流行によりインターネットは溢れんばかりの「文章」の海となってますよね。
まさにネットサーフィン。
つまり、文字を読む機会が格段に増えてしまい、努めて読書しなくても言葉に触れることが出来る様になったんです。

わざわざ、本を買わなくても。
画面上で「活字欲」が満たされてしまう。

世の中が便利になればなるほど、思わぬところで弊害が起こるものなんですよね。
文明の発展って難しいです(´・ω・`)

前置きが長くなりましたが。
私も昔は、読書ばっかりしてました。

中学の先生との約束である「高校三年間で500冊」を律儀に守り、図書委員長も歴任したひゃくとん。

最近は月に数冊ほどですが、細ボソと読んでます。
ドクドク。

基本的には、小説をメインで読むことが多いのですが。
新書からラノベまで、食わず嫌いせずに色々読むように心掛けています。
実食!

私の読書生活に拍車をかけたのが、大学入試の過去問です。
現代文の著者を中心に、図書館で借りては読み借りては読みを繰り返しておりました。

鷲田清一先生や外山滋比古先生はもちろんのこと、加藤周一先生の本を探しては読み、正高信男先生に度肝を抜かれる日々。。。
灰色の青春。
ぐはー(;^ω^)

特に。
高校時代に傾倒して読み耽り、今では「好きな作家」として1番に挙げるのが、

河合隼雄先生です。

ユング心理学を専門としていて、心療内科における「箱庭療法」を日本に広めた人物としても有名ですね。

タイトルにも書いた「こころの処方箋」をはじめ「とりかへばや、男と女」など、大学入試の際に何処かで抜粋を読まれたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「ひとの心など分かるはずもない」
という、よもや心理学者から出る言葉とは思えないその視点や展望に触れるたびに度肝を抜かれました。

そんな河合隼雄先生の言葉の中に
「努力によって、ものごとは解決しない」
というものがあります。

「一生懸命やったのに結果が出ない」と相談にやってる門下生に対し、先生は
「自分の努力で何かが解決すると思っている、その考え方がおかしい」と諭すのです。

すごくないですか!?

天才も非凡も関係なく努力で物事を考えてはいけないという物差しの大きさといいますか。
ユング心理学を専攻しながら、アドラー論へも言及する柔軟性といいますか。

本当にすごいです。

勉強とか、スポーツとか。
いくら頑張っても、報われないことって幾らでもありますよね。
そういった状況があまりに続くと「こんなに努力したのに報われないのは世界のせいだ!」と、周りの人間や環境のせいにしてしまいがちです。

努力そのものに縛られてしまうんですよね。

先生はそういった、努力という行為を過信してしまって、物事が見えなくなってしまう事に注意を投げかけています。

努力することは、とても大切。
けれども世の中、努力ではどうしようもないことに溢れている。

考え方を少し変えるだけで、ストレスや社会の見方も、ほんの少し和らぐ気がしてきます。

ぬふふ。

何かに行き詰まった時は、河合隼雄先生のこの言葉を思い出してはリラックスしてます。

皆さんにも。
何か辛いことがあったときの、こころの処方箋はありますか?

今日はちょっと真面目なひゃくとんでした(*´ω`*)
のんのん!

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