国浪とんコツ日記。

真面目に不真面目なお医者、ひゃくとんによるコツコツ便り。

断捨離ズム。

 

本に埋もれて生活したい

 

どもども、ひゃくとんです。

 

先日。

父のタバコエピソードを書いていた時に思い出した、

こぼれ話をここでひとつ。

 

突然ですが、皆さん。

捨てられないものってありますか?(´・ω・`)

 

学生時代の教科書とか。

友人からのちょっとした贈り物とか。

どうしても捨てられない・捨てづらいものってありますよね。

 

かくいう私。

ミニマリストならぬ、マキシマリストなので。

部屋中がもので溢れかえっています(;^ω^)

 

実家も然り。

学生時代のものは然ることながら。

手紙やらチケットやら。

観光地のパンフレットまで。

断捨離からは程遠い人生を歩んでおります。

 

話は戻り。

つい最近、禁煙を宣言した父と話す機会があったときに。

「今でもラジオは聴いているのか?」

と言われ、話しながらも走馬灯が流れていき。

『ときどき聴いているよ』

なんて親子の会話を交わしました。

 

ときは中学生。

柄にもなく速い乗り物が好きだった私。

当時はミハエル・シューマッハ選手の全盛期で、

たまたま夜更かししてみていたF1に大ハマり。

 

コソコソとリビングでテレビを眺めていたら、

仕事から帰ってきた父と遭遇。

床に就くように促されるかと思いきや。

「直接観たいか?」

と意外な一言。

 

てなわけで。

わりと突発的に三重旅行に行くことに。

 

当時は、よく急にチケット取れたもんだ、と思っていましたが。

思わなくても。

ずいぶんと前から計画してくれていたのだろうなと。

しんみり。

 

初めて見るサーキットは壮観で。

F1カーの前にレーシングカーのレースもありスタートから大興奮。

その後、本番まで時間があるので昼食を取るときには、

サーキットで往年のF1のデモ興行があり。

1台だけなのにサーキットの外からもエンジン音が聞こえる大迫力でしたね。

 

スタートしてからは。

直接、心臓に響き渡る轟音で。

身体が震えるとはこのことなのかとバクバクしておりました。

 

そんなひゃくとんを尻目に。

カバンからゴソゴソと父が取り出したものが、

ラジオ。

 

「戦況を知るにはこれが一番なんだよ」

と、二人でイヤホンを1つずつ。

後に聞くと、父は意外とラジオが好きだったようで。

小さいものを時々持ち歩いているんだとか。

 

実況から流れる興奮したリポートと、

見えないところでも争っている選手の情景に。

まさに五感で味わうことが出来ました(*´ω`*)

 

そんなこともあってか。

ひゃくとんも普段から結構ラジオを聴くようになり。

 

そんな幼少期の思い出を、

未だに父も覚えていてくれていたのだな、と。

 

ときは現代。

そのときに貰った小さなラジオを、

使えなくなった今でも健気に捨てられずにいるわけです。

 

傍から見ればガラクタでも。

自分にとっては、ふと見るだけであのサーキットに戻れる、

タイムマシンなわけです。

 

節々で。

過去に目を向けるのも悪くないですよね。

心の断捨離も全然進まない、ひゃくとんなのでした。

こんまりぃ。