国浪とんコツ日記。

真面目に不真面目なお医者、ひゃくとんによるコツコツ便り。

スマホの側がわたしに依存しているのさ。

ないと困るものなんて 世の中にはないのよ

 

どもども、ひゃくとんです。

 

最近友人が「スマホ依存」についてのブログを書いており、

これがまた日常の不安やあるあるに富んでいて面白く。

 

読みごたえがあったなあと満腹でスワイプしながらも、

ことあるごとにネタ枯渇のわたしにとっては絶好の撒餌となり。

この度はそのままテーマを拝借(すまんね)

 

彼女は『軽いスマホ依存』だと自己表現しておりましたが、

ひゃくとんは言うならば、最重症の末期状態。

 

トイレや部屋移動は勿論のこと。

数分の外へのゴミ捨てだろうが間隔2分の一駅ぶんだろうが。

スマホの画面は常に眼前に光り輝いており。

 

眉間にしわを寄せながら真剣に深淵を覗き込む姿に、

「何をそんなに思い悩むことがあるのか」と不満げな家族に

注意指摘を受け続ける毎日ですが。

 

論文やビジネス書などといった甲斐甲斐しいものなど見ておらず。

件のブログに始まり、やれX(Twitter)やらTikTokやら。

漫画や映画の切り抜きやらで人生をそれはそれは有意義に無味に消費しており。

代り映えのない人生に代わり映えのない彩りを重ね塗りしてるのみでござんす。

 

いやぁね。

分かってはいるのですよ。

 

細かく刻まれた刺激的な情報に感覚がマヒし。

常に目新しい情報にあたっていないと満たされないと焦り。

それぞれを深く堪能することも咀嚼することもなく。

丸吞みしてはそのままの形で排泄し、

身にも血にもならない食事で精神的な栄養失調になっていることぐらい。

 

ただ、

スマホを辞めたいって行動が既に生活の一部になっていて、

意志の力だけではどうしようもないんです。

 

分かってはいても。

この半導体に代わるニコチンやアルコールはなかなかに存在せず。

浴びるように吸った飲んだしては、

これはカロリーオフだ加熱式だと御託を並べ、

ふみを読んでいるから高尚だ情報収集は時代に取り残されない必須科目だと、

なんでもかんでも言い訳をみつけ、二日酔いで自己嫌悪に陥っている訳です。

 

大学生時代。

そんな不健康な未来の自分へ先見の明があったスマホ依存の先輩は、

デジタルデトックスキャンプをしよう、と提案してくれ。

完全に県外になる山奥のキャンプ場で一晩を過ごすプランを実行。

これも一種の療養だと飛びついた私を含め数人の依存者を引き連れ、

大自然を満喫させてくれたのは良い思い出です。

 

車内に携帯を投げ捨て。

何も調べることもできない状態でのBBQは、

世の中には正解なんてなくても良いのだと、

文殊の知恵で意外と何とかなるのだと処世術を学ぶことができ。

凝り固まっていた視野を遠くへ広がる満天の夜空へ導いてくれました。

 

世界は0と1の繰り返しだけじゃない。

目を向けるのは掌の板だけではもったいない。

 

そう悠々と語りかける彼の教えの言動に、

アウトドアも悪くないんじゃないと思い始めていた就寝前のこと。

ナチュラル派の宣教師であったはずの彼が、

「メインデッシュだ」と突然、集電波器なるハリガネを組み立てはじめ。

 

なぜか駐車場内にあるはずの文明の利器を煌煌と掲げ、

「ほうら、これで繋がる」

とバリサンの文化の波をかき集めたかとおもえば。

 

各自のスマホをひょいひょいと投げつけ、

夜空を満喫しようとしていた後輩たちに、

見慣れた日常と不健康な世界との再交流をもたらしたのです。

執念。

なんでも防災対策に買って置いた増幅アンテナが実際につかえるのか、

実際に試してみたかったらしく。

既に消えているかもしれない惑星の煌めきなど目もくれず。

お気に入りの最新動画がアップされていることにオネツとなったのです。

 

人間その気になれば。

アマゾンの奥地でもYouTubeはみられるのだなあ。

 

そんな希望と絶望を胸に今日この日を迎え。

いつまでも依存体質のまま変わらない自堕落な自分を、

今日も今日とてポチポチと書き連ねていくのでした。