国浪とんコツ日記。

真面目に不真面目なお医者、ひゃくとんによるコツコツ便り。

医師が学会発表や論文執筆を続ける理由。

知の集合

 

どもども、ひゃくとんです。

 

今年は行きたい学会が行きたい地域と合致しており。

無理を承知で積極的に参加していこうと思っておりまして。

観光がてら色々と準備を整えておりまする。

 

学会って本当に面白く。

最新の知見が得られることはもちろんのこと、

いろんな先生たちの意見がリアルタイムで聞けるので、

自分も頑張らなくっちゃなあという気持ちになれるんですよね。

いくこと自体が今後の仕事へのモチベーションになるというか。

 

ちょっと真面目な話をすると。

医師として医療を行うに当たりまして、

何を信念に患者さん、ひいては病気と向き合えばいいのか、

常に悩みながら生活しているんですが。

 

医師10年目で感じていることとして。

患者さんに需要がある医師と、医師が高く評価する医師、

これはイコールどころか反対なことが多いんですよね(´・ω・`)

 

標準治療していてもなかなか改善しない人もいれば、

民間療法でコロッと回復する人もいて。

処方薬は飲まないのにサプリを飲む人や、

町医者を否定して3次病院ばかり受診する人達を否定はできず。

そのなかでの自分の医療を患者さんと擦り合わせていかなくてはいけない。

 

この違和感とそんな医療界で自分の適所を見つける難しさに、

悩み続けている日々です。。。

 

そんな思いを一度整理できる場が学会だと思っていて。


昔の自分は正直、

「臨床家は臨床だけしてればいい」

「学会発表なんて自己満でしょ」

「論文ばかり書いてる人って、現場じゃ役に立たないんじゃないか?」

なんて考えておりました。

 

学会発表なんかしても臨床スキルはあがらないし、

論文を書いても目の前の患者さんが治るわけでもない。

であればその時間を教科書読んだりセミナーで技術を磨いたり、

文献で疾患理解を深めたりしたほうが早いし、

そのほうが少しでも多く患者さんに向き合うことにつながるんだと思っておりました。


でも。

実際に学会参加したり発表したり論文を書いてみたりすると、

その考えって完全に間違っていたことに気が付きまして。

目の前の現象に疑問をもつことは、

臨床に真剣に向き合っている一番の証明で。

向き合っているからこそ目の前の経過や結果に対する疑問が湧いてくるんですよね。

 

その疑問や成果を、

学会発表という形でアウトプットすることで、

また自分の臨床の課題も見えてくるわけで。

論文にすることで、自分の臨床を言語化して他の医療者に届けることができるんです。

 

結果として日頃の思考の深さにもつながりまして。

今の患者さんに起きていることを言語化し因果を整理して、仮説を立てて検証する、

という思考訓練は、繰り返すうちにプロブレムを掴む精度を上げていくんですよ。

 

こうした深堀りは、

単に知識や技術を積み上げるだけでは臨床の質は変わらず。

深く考える力こそが臨床スキルを突き上げ、患者さんの前で発揮できる力を、

確実に底上げしてくれるわけです(`・ω・´)ゞ

心技体の「心」の部分なんです。

 

眼の前の患者さんに向き合う時間ももちろん大切ですが。

臨床そのもの、その向き合いかたを洗練するためにも、忙しさを言い訳にせず、

これからも学会や論文からは逃げない人生でいたいですね。

なんて。

ちょっと真面目なひゃくとんなのでした。

ぶひぶひ!