誰にでも 感情の嵐は現れる
どもども、ひゃくとんです。
やっと。
やっとのやっと観てきました『インサイド・ヘッド2』。
ヤット、というのも私。
世界累計興収でアニメーション映画としての最高記録更新を続けている、
というニュースになるまで前作すら見ていなかったんです。
完全にニワカでミーハーなムーブで。
焦って前作をレンタル視聴し、
そのままの勢いで続編まで観切ってしまった。
故に。
ひゃくとんの頭の中こそインサイドヘッドでいっぱいに。
新鮮な気持ちのまま感想を述べていきたいと思います。
※以下、前作『インサイド・ヘッド』を含めた内容のネタバレを含みます※
。。。
。。
では。
率直な感想を言うと。
悔しいぐらい泣きました。
結構ギャン泣き。
前作『1』では、
ライリーという小学生の女の子が基本的な感情たちとどう向き合っていくのか、
という「自分を好きになる」のがテーマで。
今作『2』では。
順調に成長し思春期を迎えたライリーが、
新しい感情の芽生えとともに内心を見失ってしまいそうになり、
「自分ってなんだろう」と振り返ることがテーマだったように感じました。
感情の擬人化、というメタな表現で。
気持ちや想いがどのように育まれていくのか。
監督の親心が滲み出た作品になっています。
思春期っていうのは本当に複雑で。
感情そのものの起伏もコントロールできず。
思っても見ない行動に左右されてしまうことも多く。
新しい学年になり。
将来のことを心配してみたり、
カッコイイ先輩に憧れ、上手くいかない自分を恥ずかしく思い、
ときにはやる気を失ってしまうこともしばしば。
喜怒哀楽だけで過ごしていた時代を過ぎ、
複雑な気持ちと折り合いをつけて過ごさなくてはいけない。
本当は好きだったけど我慢してみたり。
気持ちとは反対の行動を取ってしまったり。
自分ではなく他人本位に意思決定していたり。
いままでみたいに。
想いのままに過ごすのは、難しいのかも。
そんな風に思い詰めてしまう時期。
じつはこれは大人になってからもそうで。
純粋な感情なんてものを押し殺しながら、
良き人であろうと、理想の自分であろうとして、
なんとうか取り繕いながら生きているんですよね。
実際にライリーも、
精いっぱい行動するけれども感情の嵐に振り回されてしまい、
13年間築きあげてきた「自分」を壊そうと、もがいて苦しんでしまいます。
今までの行動が全て裏目に出てしまい。
友人も、先輩も、自分も、すべてを裏切ってしまったような気持ちになって。
もう終わった、どうしようもない。
自分って、最低だ。と。
感情に押しつぶされてしまいそうになる。
いっぽうで。
ライリーの「むかしからの」感情たちは、脳内を冒険する中で、
すべての思い出や感情には無意味なものはなく、
「良い人間」であることに執着しなくてもいいことに気が付きます。
良い自分も、悪い自分も。
みんなあっていいんだ。
綺麗な部分も、汚い部分も。
駄目なところも見栄っ張りなところも、色々な自分があっていいんだ。
なかばパニックになっていた彼女は過去の自分を回想し、
そんな精いっぱいな姿のライリーが育てた心の花に、
感情たち皆が寄り添うシーンでクライマックスを迎えます。
感情たち自身も全員が、
本人でもあるライリーを一番に思っているんです。
自分自身の感情に、自分自身が抱きしめられてる様子は。
実生活で見失いがちな大切なことを教えてくれているようで。
あのとき捨ててしまった想いも、
無理矢理着飾っていた熱意も、
みんな必要なものだったんだろうな、と。
正直な思いというのは。
何一つ、要らないものなんてない。
好きなものを好きと言い。
嫌いなものを嫌いと言い。
全部含めて自分自身なんだと。
そんなことを思ってるうちに。
無駄に被っていた大人の仮面の内側から。
ズバズバと感情が溢れてきて。
デトックスされるように泣いてしまいました。
今回は思春期がテーマでしたが。
気持ちの整理が求められる時期はいつでも待っていて。
スクールの卒業や社会人。
様々な人との出会いと別れのなかで。
最も内側にある感情を忘れないようにしたいなと、
そう思わせてくれる良い映画でした。
気になったのが。
前作ではあれだけ大きかった家族の島が、
思春期には物凄く小さくなっていて。
ああ。
これは『3』では家族をテーマにするだろうな、と。
そんな予想もしてしまうくらい楽しみです。
ちなみに。
ディズニー公式HPで出来る脳内メーカーの結果は。。。
欲求100%。
欲深き豚の欲深き感想ブログでした。