それじゃ 私はこれで
どもども、ひゃくとんです。
外勤と外勤の狭間に、イイ感じにスキマ時間が出来。
観たかった話題の映画を鑑賞。
ルックバック。
原作漫画も読んでいたので、
映像作品としてどんな風に表現されるんだろうと楽しみにしていました。
というのも。
個人的には、藤本タツキ先生作品は漫画派だったので、
チェンソーマンも原作ばかり追ってしまい。
今回の映画化も、
漫画独特の表現が良くも悪くも変化してしまうことが怖く、
なかなか鑑賞に踏ん切りがつかず。
なんて御託を並べましたが。
いやあ。
観てよかったです。
※以下、原作漫画を含めた内容のネタバレを含みます※
。。。
。。
では。
短編映画1時間ということもあり、
ストーリーはほぼ原作通りに進んでいて。
4コマの表現や時間経過の描写など、
アニメーションならではの分かりやすさもあり、
漫画以上にあっという間でした。
特によかったのが心理描写で。
漫画だとどうしても読み手の想像力に依存してしまう状況が、
視覚的に分かりやすく表現されていて。
藤野が京本と初めて出会った帰り道だったり。
受賞後に遊びに出かけた際の二人の気持ちの揺れであったり。
涼しい音楽とともに、テンポよく感じることが出来ました(*´ω`*)
既に多くの考察がなされているように。
作者が作品に「ルックバック」と付けたこと自体、
タツキ先生なりの哀悼も込められているとは思うんです。
それはあの残虐な事件もそうですし。
かつて夢を必死で追いかけて、
心半ばで挫折してしまったすべての人へ向けた、
過去に確実にあった「熱」をもう一度思い出させる鎮魂歌みたいで。
でもそれは。
単純に「あの頃は頑張っていたのに」みたいな回顧ではなく、
今置かれている自分を見つめ直させる応援歌に聞こえまして。
私は、なんで医者になろうと思ったんだろうとか。
自分って、なんのために働いているんだろうとか。
どうして頑張って生きているんだろうとか。
過去を振り返りながら。
今のわたしの手元にあるものはなんだろう。
守ってきたもの。守りたいもの。
現在の身の回りにあるもののの解像度があがっていくというか。
バタフライエフェクトのなかで、
自分は今までどう飛んできて、今はどんなふうに飛んでいるのか。
そんな原動力に問いかける映画でした。
自分自身もスタートは、藤野や京本のように、
生きることを続けている所為なんて、単純な理由だったのかもしれません。
笑顔だったり。
一瞬のきらめきだったり。
「ありがとう」の一言だったり。
映画を通して。
人生をルックバックできるような、
物凄く前向きな映画だなあと(´・ω・`)
暗くて広い映画館で観るのも良かったですが、
ほのかに明るい家で観るにもいい作品だなあと。
時間を置いて。
節々で堪能したいと思いまする。
るるる!