国浪とんコツ日記。

真面目に不真面目なお医者、ひゃくとんによるコツコツ便り。

医師国家試験浪人生活・徹底比較!~自宅浪人編~

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在宅、という決意。

 

まずはこちらの記事たちをば。

 

hyakuton100t.hatenablog.com

 

hyakuton100t.hatenablog.com

 

いきなり、結論ですが。

上記の記事の通り。

 

【最重要】

宅浪生の合格率は例年30%前後です。

 

これは全国の総浪人数と国試合格率、各大手予備校本科生総数および国試合格率より自明であり、これから1年間自宅浪人をする上で必ず知っておかなくてはなりません。

 

特筆すべきは。

『浪人初年度であろうと多浪生であろうと、この合格率はほぼ変わらない』

という事実です。

 

何度も申し上げてきた通り。

これは暗に「予備校に通うべし!」といっているのではありません。 

 

実際。

最も効率が良く、良くも悪くも自由に1年間の勉強計画を立案・実行できるのは間違いなく自宅浪人です。

 

後日、自身の浪人生活についての記事でも述べるつもりでしたが。

ひゃくとんも、結果としては「自宅浪人からの合格」に分類されるかと思います。

(赤字の詳細については後日)

 

かといって。

上記の合格率を棚上げし、

ノイジーマイノリティーになるつもりもありません(´・ω・`)

 

今回はそのあたりも含めて

「自宅浪人の実際」についてまとめていきたいと思います! 

 

自宅浪人とした理由の圧倒的第一位は「金銭面」。

 

大学受験時と同様に。

浪人が決まった際、予備校に通わないと決める最たる理由は、やはりお金です。

 

どの予備校に通うにせよ。

本科生ならば約200~300万円の経費が新たに掛かります。

 

実際、本科生の中にも。

授業料のローン組成、生活費としてアルバイトを並行

とする方も少なくないと聞きます。

 

対して自宅浪人は、新たに問題集を購入・ネット講座を申し込むにせよ、

問題集のみならば総額10万円以下、ネット講座のみでも10~50万円前後

から準備することが出来ます。

 

特に、現役生時代にすでに問題集や予備校テキストを購入済みの場合。

直近の回数別過去問さえ手に入れば学習を始めることが出来、

medu4過去問データベースを利用すれば、無料で演習可能です。

 

自宅浪人を選んだ、その他には、

・家業を手伝わなくてはならなくなったため

・既婚者の方で育児との兼ね合いで予備校が良いが困難

・昨年本科生として予備校に通っており、使用していたテキストを繰り返そうと思った

 

などの理由で、自宅浪人を選択されている方々もいます。

 

「自宅」の定義は多種多彩!

今回の記事の重要ポイントの1つです。

 

大学受験における自宅受験といえば

「予備校などの本科コースには通わず、市販の問題集のみで試験に臨む」

方を指すかと思われます。

 

しかし、殊に医師国家試験に関しては。

「市販の問題集≒QB」であると同時に。

『完全にQBオンリーで宅浪している方は皆無』

であるということは重要です。

 

また。

「自宅」の定義も人によってさまざまで、

・自宅(下宿先)オンリー

・図書館やカフェ、有料自習室の利用

 ・(大学によっては)研究室や自習室が継続して利用できる場合

 

など、勉強環境も千差万別です。

 

だからこそ。

自分だけの勉強計画を立てることが急務となってきます。

 

メインはやはり、QBやネット講座!

自宅浪人生のメイン教材となるのは、やはり上記の2つになるようです。

特筆すべきはやはり、medu4の存在でしょう。

 

他の予備校のネット講座を受講すると平均して50~100万円ほどの費用となりますが。

medu4の講座は全講座を受講したとしても15万円でおつりが来ます。

 

※medu4については後日、詳細記事を書こうかと思っております。

 

また、QBについてですが。

QB Onlineによる演習が可能なので、ネット講座と併用して該当分野・苦手範囲を復習するといった活用法もできます。

 

新作問題対策は、模試・勉強会・ネットの情報で!

予備校に通わない場合、自習のみではどうしても手薄になってしまうのが、

新作問題(過去問ではない問題)に対する対策です。

 

これに関しては、手っ取り早く「各種予備校の模擬試験を活用する」方が殆どのよう。

 

浪人の友人間や後輩、先に働いている元同期などと、勉強会を開催することで知識の定着・勉強のペーシングを図る方も多いようです。

「同時期に浪人している知り合いがいない!」という方々にお勧めなのが。

Twitter界隈で流行っていた「みんチャレ」を利用するという手。

 

minchalle.com

 

Twitterやブログに限らず。

情報収集としてのインターネット(ネット掲示板)を利用する方もいるようです。 

 

ネット掲示板について、少し。

その最たるものである「2ちゃんねる」については、

私自身はまとめサイト程度しか見たことないのですが、

(そもそも見辛くて見方がよくわからない)

医学部用の場所もあるらしく、昨年利用していた友人は

「問題出し合ったり励ましあったり良い雰囲気だった」

と言っていました。

 

医学生は匿名掲示板でも気を使い合える、という好例なのでしょうか。

どちらにせよ。

性に合っている居場所が増えることは悪くないと思いますので、アンテナをたくさん張っておくことに越したことはないですよね。

自宅浪人をする、という覚悟。

ここまでは、自宅浪人の現状についてまとめさせていただきましたが。

宅浪をする上で、最も重要なことは。

自宅浪人をするんだ、という覚悟です。

 

厳しいことを申し上げますと。

 自分で学習できるのならば、

自分だけで本番で及第点の取れる勉強計画を立てることができるのならば、

そもそも国家試験不合格にはなりえません。

 

昨年度、受験に失敗した、という客観的事実を受け止め。

「自分を律することができる」

自信がなければ、1年間自宅浪人を続けて結果を残すことは相当に難しいと思います。

 

その日に勉強をサボっても、誰にも怒られません。

受けるべき講義、受験すべき小テストもありません。

勉強方法が間違っていても、根気強く訂正してくれる方がすぐそばにはいません。

 

環境を言い訳にせず。

一度以上、不合格になっている事実を隠さず。

 

それでも、自宅学習で合格してみせる!!

 

それほどの不退転の決意が必要だということを、肝に銘じ。

徹底した自己管理と念密で柔軟な勉強計画が大切である。

そう、感じました。 

 

その他、実際に自宅浪人をされた方々の意見。

・どうしても学生時代、部活動などに一所懸命で勉強量が足りていなかったような人以外は素直に予備校通ったほうが良いと思う。

・自分の計画が正しいかどうかの指標がないから、修正するためにも模試は多めに受けてた。

・特に勉強の計画は立てなかったが、浪人生は(昨年度学んでいるぶん)知識があるため、その知識を錆付かせないよう、早め早めで勉強を詰め込んだほうがいいと思います。

・予備校のネット講座と個別指導受けてた。自分だけじゃ全体に計画通りできないから、先生と一緒にノルマ表作って実行してた。

・一般・臨床が1問足らずだったので、バイトしながら自分のペースで過ごしていた。

Twitterなど、対外的に知識をアウトプットできる場を増やすことは良いと思う。

・同時期に不合格となり、予備校に通うことにした友人と月に1回勉強会をやって情報もらってた。 

・必修落ちしたため、直前期はQBを解くのはもちろん、必修対策を重点的に行った。

具体的には、手技と診察がみえる、ネジ子のひみつ手技、などで手技を確認したり、youtubeで手技を実際に確認したりした

・マッチング登録とか国家試験の受験票申請とか医師免許の申請とか、宅浪だと普通に忘れそうだったからカレンダーにこれでもかってくらいマークしてた

・「QB Assist」という講義動画が非常に分かりやすくて良かった。知名度の割には利用者が殆どいないけど、まとめて観るとネット講座いらないってくらい守備範囲広くてビビったくらい。 

・家族とまったり暮らしながら勉強できて、リラックスした環境だった。こうやって親と長い時間過ごせる機会もなかなかないから、凄く前向きにいられた。

 

 

。。。

 

全体的に、手厳しい長文記事になってしまいました(´・ω・`)

申し訳ないです。

 

何はともあれ。

自宅浪人は、予備校に通うのとは違った善し悪しがあります。

 

自分自身と相談して。

合格へ向けて、最適な浪人生活が送れることを切に願っております。

きがんがん!

 

いつもどうもです!

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