時代が、動く。
以前。
各医師国家試験予備校の現状をまとめてみた、ひゃくとん。
医師国家試験浪人生活・徹底比較!~TECOM編~ - 国浪とんコツ日記。
その後も、各予備校の動向は常にチェックしておりました。
そんな中。
「来年度からTECOMのSELECTが変わる。」
という情報を手にしたので、詳細を記事にしました。
まずはこちらの動画をご覧頂きたい。
https://www.tecomgroup.jp/igaku/netsample/player/index.asp?file=sk17999999&mode=h&grd=6
3大医師国試予備校のひとつである「TECOM」内にてアップされた、
かの有名な三苫先生による説明動画です。
簡潔にまとめると。
新カリキュラムとなる新5・6年生は国家試験対策に裂ける時間が
少なくなることを懸念し、今までの講義形態を一新するそうです。
具体的には。
・2017年度のSELECTより「ノート」を配る
・ノートは約800ページ(メジャー・マイナー・必修含む)
・講義時間は1コマ30分に
そう。
自分たちで一から書きあげ完成させる、
通称「MTMノート」を事前に配布することで、
文字の書きなぐりを終了させたようです。
予備校の講義は時代の変化に合わせ、
ここ数年で大きく進化してきました。
自宅でも講義を見ることができる「ネット講座」が主流の今。
その差は、テキストに反映されることが多くなりましたよね。
一目で理解できるように、各疾患の概要とイラストが既にプリントしてある、MEC。
病態生理がスライドとして枠内にコンパクトに説明してある、MAC。
「ピュアウォーター」として国家試験のすべてを穴埋め&臨床象として纏めた、medu4。
そんな他の予備校に対し、
頑なに「書いて覚える!書き殴る!」を徹底してきたTECOM。
遂に。
牙城を崩したようです。
予備校へ通う浪人生の友人に話を聞くと。
今年の浪人生用の講義でも、
あらかじめ説明部分のみ印刷されたプリントを配布してのSELECT講座があったようで。
いわば「草案」を浪人生にプレリリースしたのでは?と言っていました。
動画内での先生曰く。
表紙デザインは美しさを徹底的に追求し、
「六本木のイタリアンレストランに持っていける」
ものだそう。
その割には、2015年度版のSELECTはお世辞にもオシャレとは言いがt(ry
講義時間についても脅威の1コマ30分!
「ちび○子ちゃん、サ○エさんと同じ!楽に見れる!」
とのこと。
これは、コマ数も長寿番組並みに多くなるという暗喩なのだろうか。
そんな改革を進めるテコムグループですが。
個人的な感想としては。
「他予備校の存在に焦っている」
んだろうな、というのが正直な感想でした(´・ω・`)
MTMノートの最大の弱点は。
その膨大な板書量でした。
ですがそれは効率化の裏返しであり、
自分でノートを作成することによって知識の定着が図れるという、
「繰り返すほどに完成させていく」勉強法でした。
そんなコンセプトのもと、8年間も続けてきたノート作成の廃止。
いくら、新カリキュラム内での医学部生活が忙しいとはいえ、
30年間貫き通していたことを改革するには、
少しインパクトが低いような気がします。
何より。
今まで、一生懸命ノートを取ることを是とし、
友人からノートをコピーしてもらうことを非としていた先生。
どうしても。
medu4のような、ノートpdf配布が脅威だったのでは?と
勘ぐってしまいます。
また、予想の域を出ませんが、主張に一貫性がなく、
予備校側から言わされているのでは?と思う部分もありました(苦笑)
しかしながら。
還暦が近い中、最前線で教壇に立ち続け、
まだまだ現役で医学教育を良くしていこう!というその姿勢は、
まさに感動の一言です。
どちらにせよ。
新5、6年生の皆さんには、
国家試験対策を計画する上で重大な発表となったことは間違いなさそうですね。
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