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国浪とんコツ日記。

真面目に不真面目な医師国試浪人生、ひゃくとんによるコツコツ便り。         第110回不合格、第111回合格。

医師国試浪人生における「多浪」。

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空を見ろ 星を見ろ 宇宙を見ろ

 

こんばんは、ひゃくとんです。

この記事書いてから。

hyakuton100t.hatenablog.com

 

色々と安心したのか。

ものすごくぐったりしています(´・ω・`)

すんすん。

 

そんなこんなで。

私が皆様にお伝えできる浪人生活情報は。

今回でひとまず最後です。

ラストサムライ

 

締めくくりのテーマは。

国試不合格が2回以上となってしまった「多浪生」についてです。

 

正直。
多数年浪人を経験していないので、

本当の心のうちというものは、見ることが出来ていません。

 

「多浪の気持ちは多浪にしか分からない。」
「合格した途端に偉そうなことを言うな。」
「一度目の浪人で受かったお前に何が分かる。」
というご意見がご尤もかと思います。

 

しかしながら。
私には、多浪となった皆さんの心が、苦しいほどに想像できます。

 

何故なら、ひゃくとん。
誠に恐れ多く有り難いことながら、今年一年間。


若干名の多浪生と一緒に、

一浪生は私のみという構成メンバーで「勉強会」を行っていたからです。

 

その方々は。
1名の方を覗いて、
残念ながら、今回も不合格という結果になってしまいました。

 

そもそも、今回の私も。

あと数点足りなければ、もう一度国家試験を受けることとなっていたほどの成績しか取れませんでしたので、不合格となってしまった方々と知識に関してそこまで大きな差があるとは思っておりません。

 

しかし。

そのときに語り合ったことや、実際の勉強風景。
各ターム毎の学習方法や、直前期の過ごし方。

 

自身の勉強を進めながら、年間を通して交流し、
模擬試験の成績や本番の成績を伺っているうちに。
「奇しくも不合格となってしまう方の共通項」
が見えてきました。

 

Nの数が少なく、ケーススタディであることには変わりないのですが。
その中から、皆さんにも役立てることを中心に纏めていきたいと思います。

 

「浪人」に対する根本的な考え方の差。

多数年浪人生の方々に意見を聞くと。

「浪人しそうだな……」と言葉に出してしまう際には、

大抵その年も浪人してしまうことが多いようです。

 

言葉の呪いは絶大で。

一度出てしまうと、二度と元には戻せません。

その言霊が自分に重くのしかかり、

言葉の方向へと自然と脳が向いてしまうのが人間です(´・ω・`)

 

特に直前期。

意識が少しでも「浪人」へと向いてしまったら、

その時点で直前期の学力向上は難しくなります。 

 

ここで勘違いして欲しくないのが。

この場合の「不合格への不安」は、決して成績と相関しないということです。

 

模試の成績が良く、回数別過去問集を何度もこなしている方でも、

「また浪人するかも」という疑念が生まれた場合は、大抵言葉の通りになってしまいます。

 

そこには。

「浪人生活への甘え」が多少なりとも見え隠れします。

 

甘え、というと語弊がありますが。

要するに「今の状況に不満を持っていない」ということです。

 

親御さんが裕福であったり。

友人と気軽に会える住まいであったり。

バイト等の収入源があったり。

 

こうした、現在の環境への依存度が、

特に浪人1度目の方々と根本的に異なっているように感じます。

 

浪人生活がもう1年継続するかもしれない、と思ったときに。

心のどこかに少しでも「まぁ、いいか」という思いがある以上。

 

浪人スパイラルから抜け出すのは難しいのかもしれません。

 

覚えるべきポイントの違い、幹と枝葉と。

youtube内でも述べましたが。

浪人生は、どうしても細かい知識を勉強してしまいがちです。

 

これ自体は個々人の勉強のペースに応じてずんずん進めて頂きたいのですが。

浪人生の多くは「病態・症候・検査・治療」という、

「幹」となる知識の定着率が低い場合が多いです。

 

具体的には。

「疾患名をみて、病態を一言程度で簡潔に説明できない

(もしくは、説明すべきポイントを説明できていない)」

「解剖生理と症候との関連性を無視している(丸暗記になっている)」

「クッシング症候群の検査での鑑別は理解しているのに、治療がパッと出てこない」

など。

 

これらは口頭試問や模擬試験の結果からも明らかで、

CBTレベルの疾患知識・正答率90%代の問題でも普通に間違えます。

 

このように陥ってしまう最大の理由は。 

「あーはいはい、知っているよ」

という、素直でない学習態度にあるかと思います。

 

浪人生活を始めると。

春先は解剖生理から始まり、基礎的な知識を付けていくことになります。

 

しかしながら。

過去問が変わらない限り、何度も解いている問題を解きなおすことになります。

もはや、答えは覚えてしまっているような状態です。

 

正直。

解剖生理などの一般総論や有名な臨床問題などは、

1度解いてしまっている・既に講義で解説を聞いている経験があるため、

どうしてもじっくりと学ぶことが出来なくなってしまいます。

 

所謂「答えありき」での勉強です。

 

そうなってくると。

特に臨床問題に対する考え方や解き方について学ぶ前に次へと進んでしまうので、

「知識はあるけれどマダラ地方」という有名症候に陥ります。

 

模擬試験での好成績による「驕り」。

大手予備校の模擬試験というものは、

そのほとんどは、国試の過去問をベースに作成されています。


ということは。

過去問の勉強が間に合っていない現役下位は、

春夏の模試にて軒並み成績が悪く、
過去問をよく演習している浪人生は合格安全圏な得点率となります。

 

さらに。

模擬試験の問題というのは意外と「プール問題も多い」という事実も、

浪人を経験して初めて知りました。

 

毎年500問のセット組をいくつも作成するというのは、

いくら多くの先生方に頼んだと言っても限界があります。

(特に、国試本番にしばらく出ていない稀な疾患はそもそもの母数が少ないため、

臨床像や選択肢を流用せざるを得ないんだとか)

 

実際、今年の模試でも。

全受験者の正答率は低いのに、浪人生の正答率は高いという問題がいくつもありました。

 

つまり。

昨年度も予備校の模擬試験を受けていたり、

先輩から過去の模擬試験の解説書を貰っていると、

図らずしも「模擬試験対策」が確立してしまうのです。

 

これが、私も経験している「模試マジック」の正体です。

実際、私の周りの多浪生にも、得点率80~90%台がゴロゴロいました。

当然これは実際の実力とは言い難く、昔解いたことのある類題を何となく覚えていて解答を選んでいる可能性があるんです。


ところが。

直前期になり卒業試験が落ち着き始めますと。

上述の「現役下位層」は、過去問を数年分演習し始めます。


そうなると、直前の短期記憶の定着の良さもあいまって、
本番で、過去問類似問題での差はつかなくなります。


となると。

本番で差がつく問題は、新作問題・思考力を試す問題であり、
卒試で新作問題や鑑別の多い臨床問題に悪戦苦闘した「現役下位」は得点できる一方。

「浪人生」は成績を落とすこととなり、

浪人はなかなか受からないジンクスが出来上がるのです。

 

加えて。

上記の通り、根幹となる病態や考え方の勉強を蔑ろにしてきた浪人生は、

本番で少しでも過去問と違う問題が出たり、或いは、

過去問に類似しているものの問われる内容が違う場合。

 

途端に太刀打ち出来なくなってしまいます。

 

加えて浪人生は、

「模試で高得点が取れるが故に『その年の模試』をしっかり復習しない」

傾向にあるので、模試の復習の時点でも現役生と差がついてしまいがちです。

 

王道をはずれてしまう。

医師国試対策の「王道パターン」というのは殆ど決まっていて。

 

・夏までにメジャー・マイナー科目を一通りこなす

・夏から模擬試験を受け始める

・秋ごろからメジャー・マイナー科目2周目、公衆衛生を終わらせる

・直前期から本番までに直前講座・必修・回数別演習・模試の復習

 

以外にありません。

 

しかしながら。

春にマイナー知識を始めてみたり(自戒)

公衆衛生を直前期までしっかり学習しなかったり、と。

 

普通の受験生が普通にやっている勉強が、出来ていない。 

 

何より。

最も伸びる時期である直前期に、

突然QBを解き始めたり、新たな講座・参考書に手を出したりと。

上記以外の勉強法に走ってしまうことも多いようです。

 

国試対策として何を選択していても合格することはできますが。

「いつ、何をすべきか」ということは常に考えていかなければなりませんよね。

 

多浪から抜け出す、ただ1つの方法。

多浪生というと、どうしても「合格点に足りない知識しかない」というイメージがあるかもしれませんが。

 

実際には非常に優秀な方々が多く、

本当に、本番だけ振るわないだけという方も結構いたりします。

 

そんな、彼ら彼女らが合格するために必要なこと。 

 

それは非常にシンプルで。

「自分を多浪生扱いしないこと」

です。

 

4月から初めて国家試験対策を始めるように、

1度解いたことのある問題でも、真摯に解説を聞く。

 

答えを覚えてしまっていたら。 

選択肢を隠して鑑別してみたり、逆に回答選択肢から問題文を想像してみたりと、

アプローチの方法を変えて、過去問をしっかり味わう癖をつける。

 

直前期は最低でも12時間は勉強し。

直前講座や回数別、模試の復習や自分の苦手ポイントをがっつり追い込み、

知識のピークを本番に持ってくること。

 

「現役生(初学次)であったらこうしていただろう」という初志を忘れず。

基礎を学ぶ時期は基礎を学び、決して驕ることなく。

 

この春から、1年間で受かるんだ、という覚悟。

 

これさえあれば、何年国試を受けていようが関係ないと思っております。 

 

 私見 。

これは当然の事実ですが。

浪人、というのは決して肯定できる状況ではありません。

 

合格した今でも。

私は「浪人して良かった!」などと思ったことは一度たりともありません。

 

浪人を肯定していいのは、

「自分の周りすべての人々が、浪人を許してくれる環境にいる人間のみ」

です。

 

親御さんも。友人も。就職先も。

何より、自分自身も。

「数年間待ってあげるよ」という優しい世界の出身者だらけならば。

 

浪人して良かった、と声高々に宣言しても許されましょう。

(そのような環境下ならばもはや何をしても許してもらえそうですが)

 

かといって。

浪人生活の全てを否定するつもりもありません。

 

特に、人との出会いは本当に一期一会で、

浪人したからこそ出会えた御縁に関しては感謝してもしきれないほどで、

幸せでいっぱいです。

 

だからといって。

「浪人している事実から、目を背けてはならない」

そう、思っています。

 

国試浪人という十字架を背負う後ろめたさはあるかもしれません。

 

それでも。

十字架を背負った上で、自分は医師になるんだという想いの強さ。

その想いが、いつかではなく、この1年間の自分を変えてくれるはずです。

 

 

全体的に厳しい内容のブログになってしまったのも。

ひとえに、

医師を目指す、全ての国試浪人生に合格して欲しい

と切に願っているからこそ、なんです。

 

今一度、自分と向き合って。

この1年で、勝負を決めましょう!!

ばばん!

 

いつもどうもです!

私にできることは限られていますが、

困ったときには、いつでもコメントしてくださいね(`・ω・´)


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